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GitLab Issues のスタイルシートをカスタマイズ

· 約4分
mebiusbox
engineer

はじめに

GitLab の Issues は一覧画面、詳細画面ともにタイトルが少し見づらいイメージがあります。 一覧画面にはタイトルとそれ以外の情報が2行で表示されていますが、1行目をもう少し目立たせたい。 詳細画面ではタイトルと詳細の間に空白を入れたい。 そこで、GitLab のスタイルシートをカスタマイズして調整してみます。 なお、試したバージョンは GitLab-CE 8.9.6 で、OS は CentOS7 です。

変更前と変更後のスタイル

一覧ページでは、1行目の文字色、文字の多きさ、2行目の文字色を、詳細ページではタイトルの文字色とアンダーラインの付加、詳細との間に空白を入れます。また、フォントはメイリオにします。以下は変更前と変更後の画面です。

変更前

  • 一覧画面

fig

  • 詳細画面

fig

変更後

  • 一覧画面

fig

  • 詳細画面

fig

「えー、イマイチじゃない?」

そんなこと言わないで。

Issues 画面のスタイルシート

一覧ページと詳細ページのスタイルシートは /opt/gitlab/embedded/service/gitlab-rails/public/assets に入っています。 ここにある css は SCSS からコンパイルされたもので、ソースファイルは以下の場所にあります。

一覧用スタイルシート

/opt/gitlab/embedded/service/gitlab-rails/app/assets/stylesheets/pages/issues.scss

詳細用スタイルシート

/opt/gitlab/embedded/service/gitlab-rails/app/assets/stylesheets/pages/detail_page.scss

これらのファイルを編集して反映させます。

issues.scss

以下の内容をファイル末尾に追加します。

.issue-title-text {
font-family: "メイリオ";
font-size: 12pt;
a {
color: #b92a2c !important;
&:hover {
color: #b92a2c !important;
}
}
}

.issue-info {
color: #aaa;
a {
color: #aaa !important;
&:hover {
color: #aaa !important;
}
}
}

detail_page.scss

.detail-page-description のところを以下のように書き換えます。

.detail-page-description {
.title {
margin: 0;
font-size: 16px;
// color: $gl-gray-dark;
color: #b92a2c;
padding-bottom: 8px;
margin-bottom: 16px;
font-family: "メイリオ";
border-bottom: 1px dotted #999;
}
・・・
}

変更の反映

css を作りなおすには gitlab-rake でコンパイルし直します。 以下のコマンドを実行します。

gitlab-rake assets:clean assets:precompile

そうすると、以下のようなエラーが出ます。

rake aborted!
Errno::EACCES: Permission denied @ rb_sysopen - /opt/gitlab/embedded/service/gitlab-rails/public/assets/application-c648926c9d8a8939cebb4416841c41fe5cfaed87c8cc16110b52113026c41fd5.css.66282720.7223.147474
...

パーミッションが許可されていないようです。 そこで、コンパイルするときだけパーミッションを変更し、コンパイルしたら元に戻します。 そして、再作成したスタイルシートを反映させるため、GitLab をリスタートします。

※この解決策は以下を参考にしました。 GitLab Omnibusロゴ差し替えスクリプト

chown -R git:git /opt/gitlab/embedded/service/gitlab-rails/public/assets
gitlab-rake assets:clean assets:precompile
chown -R root:root /opt/gitlab/embedded/service/gitlab-rails/public/assets
gitlab-ctl restart

再アクセスしてみると、変更していることが確認出来ます。

最後に

あとは好きなようにスタイルをいじりましょう。 参考になれば幸いです。